ICTイノベート
  • リーダー入力の活用【試IT102】

  • リーダー入力の活用【試IT102】
  • 公開2020/07/03  更新2022/06/23

デモの概要について

カードリーダーやバーコードリーダーを活用して作業員が行うデータ入力作業を効率化して負担を軽減するお試しIT活用iiモデルです。
複雑ではない情報を単調に繰り返し入力する職場に用いて、作業を効率化する用途が考えられます。

【備考】(特非)モノづくり応援隊in大田区として、第24回 おおた工業フェア(2020年)に出展

デモ動画の視聴

[動画の所要時間 1分24秒]

動画の内容(構成)は以下になります。

  1. イントロダクション [0:00-0:08]
  2. カードリーダー入力の画面表示 [0:09-0:34]
  3. バーコードリーダー入力の画面表示 [0:35-1:24]

デモの構成について

デモの構成図

デモの構成を図示しました。デモを構成する主なハードウェア[H]とソフトウェア[S]についての補足情報は以下となります。

デモについての解説

使用に関して

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)に対しては、使用するPCと同じネットワーク(LAN等)に接続する準備(Wi-Fi設定またはイーサネット接続)を済ませておけば、使用する際には電源に接続するだけです。特に操作の必要はありません。

Raspberry Piの起動と共に、接続されたカードリーダーやバーコードリーダー等のデバイスも利用可能な状態になります。

使用するPCに対しては、インストール等の環境変更は必要ありません。ブラウザからRaspberry PiのNode-REDで作成したアプリ画面にアクセスします。(Raspberry Piと同じネットワークに接続している前提)

デモ動画におけるアプリ画面の「カードリーダー 入力モニター画面」と「バーコードリーダー 入力モニター画面」は、画面左上のメニューボタンで切り替えることができます。

どちらのアプリ画面もリーダーで読み取るデータをキーとして業務データに変換するモデルであり、入力作業の省力化に役立つことを示しています。

今回のデモ構成におけるバーコードリーダーの使用方法について補足します。USB接続のバーコードリーダーは、通常であればキーボードと同等の扱いになります。(バーコードリーダー製品によっては設定変更が可能な場合もあると思います)

この場合は入力可能状態になっていないとバーコードの読み込みができません。例えばエクセルの編集モードであったり、入力フォームの項目にカーソルがある等の状態を指します。

入力作業を行う際に、このような制約があると不便になることがあります。デモ動画を見て頂いて分かるように、どのような状態であってもバーコードを読み込めるようにしています。

仕組みに関して

デモ動画におけるアプリ画面について補足します。画面は3列で構成されています。左列(通常版)、中列(解説用)、右列(マスタ情報)です。実用的には左列だけでも良いのですが、デモ用に中列と右列を表示しています。

中列はリーダーで実際に読み取ったデータ(キー情報)とタイムスタンプを表示しています。

右列はキー情報に対応するあらかじめ登録されたデータ(マスタ情報)を表示しています。

左列はマスタ情報を利用して、業務上の目的に合ったデータに置き換えた結果を表示しています。

また、このアプリ画面では最新の入力データが先頭行に表示されます。表示するデータ件数が多くなると画面は縦スクロールしますが、最新データを優先して表示します。

その他の補足

デモで使用しているフェリカ・カードに対しては、任意のデータをカードに書き込むことが可能です。

しかし、今回のデモ構成においては、カード購入時点で記録されている固有のID情報をカードリーダーで読み込んだ上で、業務に必要なデータはアプリ処理によって整えています。

業務に必要なデータをフェリカ・カードに書き込まない理由は、カードが手許に無くてもマスタ情報側を変更、修正することでデータのメンテナンスが行えるので、運用が容易になります。また、セキュリティ対策(紛失、不正読み取り)にも有利になります。