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  • 小規模イントラネット【試IT108】

  • 小規模イントラネット【試IT108】
  • 公開2021/04/17  更新2022/06/23

デモの概要について

Webサーバをラズベリーパイに構築して内部ネットワーク(イントラネット)で小規模Webサイトを運用するお試しIT活用iiモデルです。
組織内プライベートネットワーク(LAN等)で運用するイントラネットの形態であれば、ネットワーク環境構築やセキュリティ対策の面で導入へのハードルが下がります。インターネット上にアップロードしたくない情報を扱う少人数の職場に用いて、情報共有や作業の標準化を支援する用途が考えられます。

デモ動画の視聴

[動画の所要時間 1分53秒(音声なし)]

動画の内容(構成)は以下になります。

  1. イントロダクション [0:00-0:15]
  2. インターネット上の元サイトの確認(比較の為) [0:16-0:30]
  3. イントラネットに移行したサイトへのアクセス [0:31-0:54]
  4. イントラネット活用の一例 [0:55-1:29]
  5. スマートフォンからの利用 [1:30-1:45]
  6. クロージング [1:46-1:53]

デモの構成について

デモの構成図

デモの構成を図示しました。デモを構成する主なハードウェア[H]とソフトウェア[S]についての補足情報は以下となります。

デモについての解説

使用に関して

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)に対しては、使用するPCと同じネットワーク(LAN等)に接続する準備(Wi-Fi設定またはイーサネット接続)を済ませておけば、使用する際には電源に接続するだけです。特に操作の必要はありません。

使用するPCに対しては、インストール等の環境変更は必要ありません。ブラウザからRaspberry PiのIPアドレスを指定してイントラネット上のサイトにアクセスします。(Raspberry Piと同じネットワークに接続している前提)

また、Raspberry Piと同じネットワークに接続している状態のスマートフォンからも、同様にイントラネット上のサイトにアクセスすることができます。

デモ動画にあるように、よくあるWebサイトと同様のことを実現できます。またデモ動画にはありませんが、情報入力画面やデータベース問合せ画面といった用途も可能です。

仕組みに関して

Raspberry PiにWebサーバ環境を構築すると、まずはLAN内でアクセス可能なサイトが出来上がります。

更にインターネット公開を行うには、ドメインを用意して設定したり、HTTPS化の為にSSLサーバ証明書を用意してインストールするだけでなく、慎重なセキュリティ設定対応も欠かせません。しかし、インターネット公開を考えないのであれば、こうした難易度の高い作業は必須ではなくなります。

インターネット非公開と言っても、インターネット側からサイトにアクセスできないのであって、サイトがインターネットに未接続という訳ではありません。サイト上からインターネット側への外部リンクも可能ですし、制約を感じることは殆どないと思われます。

また、サーバ管理者の方であればHTMLファイル等のコンテンツ管理が気になるかもしれませんが、FTPソフトを使用してRaspberry Piに対してファイル送信もできますので、通常のWebサーバのようなイメージで運用することができます。

その他の補足

Raspberry PiにWebサーバ環境を構築するにあたり、必要なソフトウェアを個別にインストールしても良いですが、今回のデモ構成では、まずDocker環境を構築した上で、コンテナ(仮想環境)としてWebサーバ環境を構築しています。

Dockerを利用するとWebサーバに限らず、さまざまな環境を簡単に構築することができます。また、仮想環境なので使う時だけ対象の環境をコマンド(docker-compose)で起動すれば良く、環境の切り替えを容易に行えます。

なお、環境の切り替えが重要でなければ、デモ動画のようにRaspberry Pi起動と共に目的の環境を起動することもできます。Raspberry Piにおける自動起動の手段であるsystemdによって実現します。